特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
免疫学的検査
感染関連検査〈微生物の抗原・抗体検査〉
梅毒血清反応
小林 謙一郎
1
,
大西 健児
1
1東京都立墨東病院感染症科
pp.416-417
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104859
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
梅毒トレポネーマはin vitroでの培養は不可能である.皮膚病変検体中のスピロヘータの同定に暗視野鏡検法や蛍光抗体法が用いられていたが,研究室以外では一般的ではない.したがって,梅毒の診断には血清反応が基本となっている.しかし,ほかの血清反応と同じように,感度・特異度の問題があるため臨床症状とあわせて診断する必要がある.
梅毒血清反応には大きく2種類があり,非特異的脂質抗原を用いる非トレポネーマ試験と,梅毒トレポネーマ抗原を用いるトレポネーマ試験とがある.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.