今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた
処方で多くみられる電解質異常―症例検討とshort review
カルシウム・アルカリ症候群
花田 繁
1
1東京医科歯科大学医学部腎臓内科
pp.1060-1062
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104497
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症例検討
症例 85歳,女性.
現病歴 本態性高血圧に対して降圧薬のほか,骨粗鬆症に対して活性化ビタミンD3製剤(アルファカルシドール,1.0μg/日),慢性便秘症に対して酸化マグネシウム(6.0g/日)を内服していた.受診2週間前の感冒症状を契機に食欲が低下し,徐々に倦怠感や頭重感などの症状が悪化し,衰弱していったため受診となった.その間,内服薬は継続していた.受診時の主要な身体所見およびデータは表1に示すとおりで,同日入院となった.
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