連載 手を見て気づく内科疾患・8
リウマチ性多発筋痛症,高齢者の手の浮腫には注意
松村 正巳
1
1金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科
pp.1207
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104027
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患 者:93歳,女性.
病 歴:3週間前から左手の腫脹,疼痛が出現した.近医にて蜂窩織炎と診断され,加療されたが改善しなかった.2週間前からは右手にも腫脹が出現した.さらに,肩から上腕のこわばり感,疼痛のため朝は起きることができなくなった.こわばり感は1時間以上持続する.体重が2kg減ったという.
身体所見:両手背に浮腫を認める(図1).側頭部の圧痛はない.
検査所見:血沈70.0 mm/時間,リウマトイド因子陰性.
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