特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第6章 膠原病・免疫・アレルギー
リウマチ性多発筋痛症
亀田 秀人
1
,
小倉 剛久
1
1東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野
pp.800-801
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_800
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診断基準
リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica:PMR)は主に65歳以上の高齢者(50歳未満の発症はほとんどない)で男女比は1:2~3と女性により多くみられる原因不明のリウマチ性疾患である.主症状は体幹近位部の上肢帯,下肢帯の筋痛とこわばりで,とくに両肩の疼痛と挙上困難が中核的な症状である.症状の程度に個人差はあるものの,典型的には数日以内に急速に悪化して日常生活が困難になるため,入院として高齢発症の関節リウマチ,偽痛風,線維筋痛症などを含めた鑑別診断を行ったうえで診断する.
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