特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
リウマチおよび関連疾患
リウマチ性多発筋痛症
三森 経世
1
1京都大学大学院医学研究科臨床免疫学
pp.449-451
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101575
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リウマチ性多発筋痛症(PMR)は,高齢者にみられる軀幹近位筋のこわばりと痛みを主症状とする原因不明の疾患であり,高齢者のリウマチ性疾患として本疾患の存在を認識することが大切である.PMRに側頭動脈炎が合併することがあり,失明の危険が高いために,早期診断と早期治療が重要である.少量のステロイド薬投与によって劇的に症状が改善し予後のよい病気であるが,再燃することが多く,治療期間が長期に及ぶ可能性があることをよく理解してもらうことが大切である.
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