Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
リウマチ性多発筋痛症
Polymyalgia Rheumatica
川合 眞一
1
Shinichi Kawai
1
1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
pp.20-22
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900305
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
■要注意の症状!
高齢者の多発筋痛
発熱
体重減少
・高齢者で,2週間以上にわたる近位筋の筋痛とこわばりを訴えたとき,リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica ; PMR)を疑う.
・初期の慢性関節リウマチ(RA)などとして外来で見逃されやすいが,主治医がPMRを念頭におけば診断は比較的容易.
・多くは発熱,全身倦怠感,体重減少などの全身症状を伴う.
・赤沈値,血清CRP濃度などの非特異的炎症反応が増強.
・血清CPKなどの筋原性酵素正常,リウマトイド因子と抗核抗体は通常陰性.
・prednisolone (PSL)10~20 mg/日で通常軽快.
・側頭動脈炎を伴う症例では失明に注意.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.