今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を
急性肺血栓塞栓症をいかに診断するか
血液検査では肺血栓塞栓症をこうして疑え
岡野 嘉明
1
1阪和第二泉北病院内科
pp.741-744
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103895
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●原因不明の息切れや胸痛の場合には肺血栓塞栓症の可能性を念頭におき検査を進める.
●Dダイマーの上昇は血栓形成を,動脈血液ガスの所見は換気・血流不均等分布を反映する.
●臨床的可能性が低くかつDダイマーが陰性であれば静脈血栓塞栓症をほぼ除外できる.
●典型例ではPaCO2低下をともなうPaO2低下を呈し,A-aDO2は増大する.
●BNPやトロポニンは右心負荷を反映し予後や治療効果の判定に用いられることがある.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.