今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を
急性肺血栓塞栓症をいかに診断するか
急性肺血栓塞栓症を見逃さず診断するためのコツ
丹羽 明博
1
1平塚共済病院
pp.735-739
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103894
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ポイント
●説明できない心臓呼吸器関連症状に対しては,一度は急性肺血栓塞栓症を疑う.
●発症早期には頻脈や低酸素血症が生じやすい.
●心電図上の急性右心負荷所見や心エコー図上の右室拡大は,発症早期の記録であれば高頻度に認められる.
●病歴や身体所見から本症の確率を推測する方法として,WellsスコアやGenevaスコアが提唱されている.
●確定診断には造影CTないし肺動脈造影が用いられる.
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