書評
リウマチ病診療 ビジュアルテキスト―第2版
古田 栄一
1
1ハワイ大臨床・内科学
pp.605
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103883
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『リウマチ病診療ビジュアルテキスト』が6年ぶりに改訂された.著者である上野征夫氏は,日本人として初めて米国で本場のリウマチ臨床トレーニングを受け,米国リウマチ専門医まで取得した医師である.私は著者から個人的にもご指導いただいているが,著者ほど臨床の「リウマチ」を知り尽くしたリウマチ医はいないと思っている.
米国ではリウマチ医は全身を診ることのできる真の内科医であるといわれる.本書はこの言葉通り広範囲にわたるリウマチ疾患が,著書が米国ならびに日本で長年にわたって経験した莫大な数の症例の写真や図とともに,一冊に凝縮されたものである.一人の手によってここまでのテキストが書かれたことは驚異である.いや,一人の手によって書かれたからこそ,著者の一貫したリウマチ病へのアプローチが読者に印象強く訴えるのであろう.そういった意味で,リウマチのテキストで,私はこれほど網羅され整理された“頭に残る”テキストを,英語でも日本語でも,この『リウマチ病診療ビジュアルテキスト』をおいてほかに知らない
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