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書評 「脳卒中ビジュアルテキスト 第4版」—荒木 信夫,高木 誠,厚東 篤生●著
片山 泰朗
1,2
1総合東京病院脳卒中センター
2日医大
pp.1370
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200307
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脳卒中はわが国では死因別死亡率において第4位の座にあり,年間12万人を超す死亡がみられている。超高齢社会を迎え年間約30万人が新たに脳卒中となり,脳卒中患者総数は300万人を超える数に達していると推定され,今後さらに増加することが予想される。このような状況下で脳卒中の予防,脳卒中急性期の治療および脳卒中後遺症の治療の重要性はますます増大するものと思われる。
そんな中,『脳卒中ビジュアルテキスト』が7年ぶりに改訂され発刊された。この間,脳卒中治療は目覚ましい進歩がみられ,大きく変貌している。わが国では2005年10月に血栓溶解薬,組織プラスミノーゲンアクチベータ(tissue plasminogen activator:t-PA)が発症3時間以内の脳梗塞に適用となったが,これが契機となって全国の脳卒中救急診療体制が整備され,また主要機関病院では脳卒中を集中的かつ専門的に診療するストロークケアユニット(Stroke Care Unit:SCU)も設置されるようになった。
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