今月の主題 苦手感染症の克服
HIV感染症
診療所におけるHIV診療
山中 晃
1
,
金子 恵
1
,
江刺 昭子
1
1新宿東口クリニック
pp.564-568
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103849
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ポイント
●抗HIV療法(HAART)の進歩で,HIV感染症は数十年単位の長期的な療養を要する疾患となった.
●HIV感染症は,一定の免疫機能回復が得られた後は,common diseaseと同様に無床診療所,クリニックで診療継続が可能であり,就労者にはむしろ利便性が高い.ただし,身体障害者福祉法,障害者自立支援法など,医療費補助制度の理解が必要である.
●HIV感染症は,HIVに関する基礎知識を有する常勤看護師,ソーシャルワーカー,心理カウンセラーなど診療チームでの包括医療が望ましく,それを成就するためにHIV診療拠点病院と協力診療所の円滑な医療連携が肝要である.
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