今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎
膵炎が疑われたときの診断の進め方:検査の進め方と鑑別診断は?
膵炎に必要な画像検査は何か,どのような患者にいつ行うか?
宮川 宏之
1
,
岡村 圭也
1
1札幌厚生病院第2消化器科
pp.398-400
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103812
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ポイント
●急性膵炎において,画像検査ではCTが一番重要である.重症であれば速やかな診断と重症度の判定を行い,適切な処置が必要となる.
●慢性膵炎では,膵石症のあるものの画像診断は容易である.初期の慢性膵炎の画像診断は困難で,EUSを行うべきである.
●自己免疫性膵炎は画像なしで診断は不能であり,膵管の狭細像をMRCP(ERCP)でとらえ,他の画像で膵腫大などを確認する.
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