今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎
膵炎が疑われたときの診断の進め方:検査の進め方と鑑別診断は?
膵炎の診断に必要な血液検査は何か? その読み方は?
上田 隆
1
,
安田 武生
1
,
竹山 宜典
1
1近畿大学医学部外科・肝胆膵部門
pp.401-403
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103813
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ポイント
●急性膵炎の診断には,血中アミラーゼと血中リパーゼの測定が有用である.
●急性膵炎の重症度判定に有効な単一マーカーはCRPである.
●急性膵炎の重症度判定には,厚生労働省重症度判定基準(重症度スコア,2008年改訂)を用いる.
●慢性膵炎では,膵外分泌組織の破壊が進むと,血中膵酵素は低下傾向を示す.
●自己免疫性膵炎では,血清γグロブリン,IgGまたはIgG4の上昇を認めることが多い.
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