今月の主題 訴え・症状から考える神経所見のとり方
認知症・レベル低下と決めつけたくなる訴え
様子がおかしい,話が通じない―失語症の診察
渡辺 俊之
1
,
秋口 一郎
2
1宇治武田病院神経内科
2康生会武田病院神経脳血管センター
pp.300-304
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103790
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ポイント
●非流暢失語であるBroca失語と全失語では通常右麻痺を伴う.
●流暢性失語であるWernicke失語と超皮質性感覚失語では病識が欠如する.
●伝導失語は自己修正努力を伴う復唱障害と字性錯語が特徴である.
●失語類型は急性期から慢性期にかけて変化することが稀ではない.
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