Japanese
English
研究と報告
失語に伴う失行・失認について
Apractic and Agnosic Symptoms Associated with Aphasia.
大橋 博司
1
,
中江 育生
1
H. Ohashi
1
,
I. Nakae
1
1京都大学精神科
1Dept. of Psychiatry, School of Medicine, University of Kyoto
pp.907-910
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200772
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.
失語症論の発展はBrocaとJacksonの対立以来,局在論と全体論の論争によつて推進されてきたということもできよう。しかしながらこの二つの傾向から独立した,純粋に経験論的な立場の存在も無見できない5)。今回の報告はこのいわば第3の立場に立つもので,われわれがこれまでに経験し,観察した症例から,失語の合併症状,とくに失行・失認症状について若干の展望をこころみたい。従来このような報告が比較的少なかつたと思われるからである。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.