今月の主題 内科医のためのがん診療Update
がんの特徴
分子標的薬を理解するための腫瘍の特徴
西尾 和人
1
1近畿大学医学部ゲノム生物学教室
pp.1385-1388
発行日 2008年8月10日
Published Date 2008/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103460
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ポイント
●がんは遺伝子異常の積み重なりにより生じる疾患であり,遺伝子腫瘍を除くがんは後天的に獲得される複数の遺伝子の体細胞変異によって多段階的に生じる.
●がんの増殖などの形質は1つあるいは少数の遺伝子の異常に依存する(oncogene addiction).
●がん遺伝子の変異,増幅,転移等は分子標的治療の標的であり,効果予測マーカーである.
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