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第5土曜特集 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
病態
高齢者のうつ病
-――老化・認知症との関連性
Depression in the elderly
――Its biological relationship with aging and dementia
馬場 元
1,2
Hajime BABA
1,2
1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック
2同大学院医学研究科精神・行動科学
キーワード:
うつ病
,
高齢者
,
老化
,
認知症
Keyword:
うつ病
,
高齢者
,
老化
,
認知症
pp.1083-1086
発行日 2025年3月29日
Published Date 2025/3/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292131083
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一般的なうつ病の病態に関しては本特集の別稿で紹介されているように,さまざまな研究やそれに基づく仮説が報告されている.高齢者のうつ病の場合は,これらに加えて生理的加齢による脳の器質的・機能的変化,脳血管病変,そして認知症に関連した病理変化がその病態に影響を与えている可能性が示唆されている.認知症に関連した物質としてはアミロイドβタンパク(Aβ),タウタンパク,αシヌクレイン(α-syn),ニューロフィラメントL(NfL)があげられ,高齢者のうつ病との関連性が報告されている.これらはそれぞれが独立してうつ病の病態に影響しているのではなく,相互に関係し合って高齢者のうつ病の器質的背景をなしているものと思われる.

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