今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応
座談会
炎症性腸疾患治療の標準化と患者QOL向上を目指して
松本 誉之
1
,
鈴木 康夫
2
,
松井 敏幸
3
,
杉田 昭
4
1兵庫医科大学内科学下部消化管科
2東邦大学佐倉病院消化器センター
3福岡大学筑紫病院消化器科
4横浜市立市民病院外科
pp.896-906
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103358
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炎症性腸疾患は増加の一途をたどり,なかでも潰瘍性大腸炎患者数は10万人に迫る勢いである.従来は稀な疾患として専門医により管理治療されていたが,今後は一般内科医のもとを訪れる患者は増える一方であろう.原因不明の難治性炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎とCrohn病診療のポイントとして,病態に基づく標準的な診断・治療とフォロー中の留意点,標準治療に抵抗する難治例への対処法や,専門医および外科医へのコンサルトの時期について,率直にお話しいただいた.
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