今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応
Editorial
今増えている炎症性腸疾患と機能性腸疾患
松本 誉之
1
1兵庫医科大学内科学下部消化管科
pp.774-776
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103340
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ポイント
●近年,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の罹患率・有病率の増加が著しく,特殊な病気ではなくなってきている.
●過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)は,最もコモンな消化器疾患の一つである.
●IBD,IBSともに初期の正確な診断と病態把握が重要である.
●IBDの治療では,ある程度エビデンスに基づいた内科治療が可能である.
●難治例は,分子標的治療や外科治療の適応で専門医にコンサルトする.
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