連載 聖路加Common Diseaseカンファレンス・11
―腎臓内科編―血尿・蛋白尿をみたときのアプローチ法
西﨑 祐史
1
,
小松 康宏
1
1聖路加国際病院腎臓内科
pp.363-369
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103240
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血尿・蛋白尿のアプローチ法 まずはここを押さえよう
①新鮮尿において,尿中赤血球5~6/HPFを血尿とする.血尿のみの場合には,尿細胞診を施行し,泌尿器科にコンサルトする.
②蛋白尿の評価は,定性検査だけでなく,随時尿にて蛋白/Cr比を定量し評価する.
③蛋白尿と血尿が合併する場合は,何らかの糸球体腎炎と考える.治療の対象となるので,腎臓内科専門医へのコンサルトが必要である.
④ネフローゼ症候群をみたら,まずは原因を考える.また浮腫,血液濃縮が高度な症例では,治療の前に抗凝固療法の優先を検討する.
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