今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか
専門医はここが違う:鉄人のTIPS
器質性vs心因性―迷うしびれ・痛みに遭遇したら
野村 英樹
1
1金沢大学医学部附属病院総合診療部・総合診療内科
pp.322-325
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103233
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ポイント
●「痛み」には侵害受容,痛み知覚,苦悩,疼痛行動の4層の構造があり(PAI-Nモデル),それぞれに把握する必要がある.
●「痛みの知覚」は,苦悩や疼痛行動により強く影響を受けることがあるが,虚偽性障害ないし詐病以外のすべての患者は本当に「痛み」を知覚している.
●特に慢性の「痛み」患者に対しては,苦悩および疼痛行動への対処が必要である.
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