今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか
診察場面のしびれ・痛み
【しびれ・痛みの補助診断法】
しびれ・痛みの電気生理学的検査―身体診察と併せて絞る
園生 雅弘
1
1帝京大学医学部神経内科
pp.237-239
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103212
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ポイント
●“しびれ”の評価は,その“しびれ”が何を指すのか,すなわち,感覚障害なのか運動障害なのかから出発する.
●“痛み”のみの患者では,電気生理学的検査が役立つことは比較的少ない.
●明確な感覚低下がある場合には,感覚神経伝導検査とSEPによって局在診断ができる.
●手根管症候群をはじめとする絞扼・圧迫性ニューロパチー,頸椎症・腰椎症,腕神経叢疾患などの,しびれをきたす代表的疾患では,いずれも電気生理学的検査が診断に貢献する.
●臨床的・電気生理学的検討を抜きにMRIのみから診断することは誤診を招く.
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