今月の主題 プライマリケア医が主役―膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療
膠原病を見逃さないための日常診療
再診で膠原病を見逃さない
いつもの患者さんの症状から膠原病を疑う
野口 善令
1
1名古屋第二赤十字病院総合内科
pp.29-33
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103165
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ポイント
●膠原病では,多臓器,多系統にわたって症状が出現する.手掛かりとなる症状を見落とさず,鑑別診断として膠原病を含めたいくつかの候補を想起し,次の段階で候補の疾患を絞っていく.
●膠原病を疑わせる個々の症状は非特異的なものが多い.つまり,症状があるから必ず膠原病であるとは限らない.
●発熱,紫斑,Raynaud現象,関節痛,筋肉痛,蛋白尿,乾燥症状などは,比較的よくみられるが,特異性は低い.
●運動で改善する腰痛,顎跛行(開口障害),上肢跛行は,特定の膠原病に特異性が高い.特異的な症状は発現頻度が低いことが多いが,あれば診断の助けになる.
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