書評
経験とエビデンスに基づく循環器治療―複雑な患者をどうするか?
林田 憲明
1
1聖路加国際病院ハートセンター
pp.2326
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103157
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本書は日常診療の場で複雑な循環器疾患に出会った時に,どのように考え治療していけばよいかという点に的を絞り,31症例を通してエキスパートがコメントした症例集である.
ランダムに並べられているが様式は一貫しており,「DES留置後3カ月で胃癌のため外科手術が必要となった患者」というようにまず〈症例〉が紹介され,次に具体的に“抗血小板薬は中止するか,継続するか?”“中止時の血栓症発症リスクは?”“中止時の代替治療は?”といった〈Key Question〉があり,簡潔に〈症例の概要〉が説明される.大部分はその後のKey Questionに対する説明にページが割かれ,最後に〈まとめ〉と〈文献〉が挙げられている.
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