特集 包括的な糖尿病対策
エビデンスに基づく運動療法
佐藤 祐造
1
,
酒井 映子
2
1愛知みずほ大学
2愛知学院大学心身科学部健康栄養学科
pp.749-754
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208526
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現在,わが国の医学,医療の現場では,本稿の題名のように,根拠に基づく医療(EBM)が求められている1).糖尿病運動療法に関する臨床・研究の分野においても,安静の弊害2〜5),運動指導と糖尿病発症予防に関する疫学的追跡調査成績が報告される6〜20)など,運動療法の有用性を証明する根拠が次第に明確になっている.また,マイオカイン(myokine)を介した身体運動効果発現のメカニズム解明など画期的なエビデンスが報告されている21,22).さらに,日本糖尿病学会は「糖尿病運動療法・運動処方確立のための学術調査研究委員会」(委員長:佐藤祐造)を設置し,糖尿病運動療法の現状に関する質問紙調査を実施し,その調査成績が昨年までに報告された23〜27).
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