特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅳ.腹部
腹部エコーの基本的な進め方
腹部エコーの基本断面とスクリーニング法
鶴岡 尚志
1
1国家公務員共済組合連合会三宿病院診療技術部
pp.252-259
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103078
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腹部スクリーニングでのエコー検査の進め方
腹部エコーは人間ドックなどの健診で盛んに行われている検査である.スクリーニング検査として数多く実施されている理由は,侵襲なく腹部の広範囲を映すことのできる超音波検査の特性にあるといえる.
腹部スクリーニングでは「臓器の形態の観察」と「病変の発見」が主な目的である.実質臓器の腫大や萎縮,変形など,あるいは脈管の拡張や狭窄などの「形態」の所見は正常と異常を篩い分ける基本的なチェックポイントである.このような臓器の形態や構造がチェックしやすい断面を基本断面(断層像)という.
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