今月の主題 最新ガイドラインに基づく喘息とCOPDの診療
知っておきたい治療のコツ
喘息,COPD患者の外科手術―術前・術中・術後の注意点
三藤 久
1
,
阿部 直
2
1北里大学医学部呼吸器内科
2北里大学医学部医学教育研究部門
pp.1944-1948
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102987
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●気管支喘息患者やCOPD患者は,周術期に呼吸器合併症を生じやすい.
●気管支喘息患者あるいはCOPD患者であっても,適切な診断・治療が行われていれば,周術期の呼吸器合併症のリスクは低減できる.
●気管支喘息患者では,気管内挿管を可能であれば控える.また,発作時はβ2刺激薬の気道内投与やステロイドの全身投与などを行う.
●COPD患者では,術前に禁煙,肺理学療法を薬物療法とともに行う.また,麻酔中は過度の気道内圧の上昇に注意を払い,術後には適切な疼痛管理を行う.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.