今月の主題 最新ガイドラインに基づく喘息とCOPDの診療
知っておきたい治療のコツ
COPD重症例,呼吸不全の管理
桑平 一郎
1
,
永井 明日香
1
,
岩元 徳全
1
1東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科
pp.1940-1943
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102986
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ポイント
●COPDの重症,最重症の分類:一秒量の予測値に対する割合(%FEV1)が50%未満は重症,30%未満は最重症と分類される.
●気管支拡張薬の選び方:中等症以上のCOPDでは,抗コリン薬でもβ2刺激薬でも長時間作用型吸入気管支拡張薬が治療の中心的役割を果たす.
●吸入ステロイド薬の意義:長時間作用型β2刺激薬との組み合わせは,急性増悪防止,QOL改善に大きな意義がある.
●肺容量減少手術の適応:上葉優位に気腫性変化があり,運動能力の低下した症例では生存率に対し有益性があるので適応を検討する.
●日本での肺移植の現状:COPD,特に肺気腫に対しては日本ではほとんど施行されていないのが現状である.
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