これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の慢性臓器不全の管理》COPD
永井 厚志
1
1東京女子医科大学
キーワード:
Steroids
,
気管支拡張剤
,
抗炎症剤
,
喘息
,
病勢悪化
,
呼吸理学療法
,
肺疾患-慢性閉塞性
Keyword:
Bronchodilator Agents
,
Asthma
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Steroids
,
Disease Progression
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.1098-1102
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088936
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・タバコ煙の長期曝露が疾患発生の主因であり、喫煙習慣の根絶が本症診療の基本である。・本症の重症度は、呼吸機能障害とともに全身状態を加味して判定し治療・維持管理を行う。・安定期の治療は気管支拡張薬が主体となる。・非薬物療法としての呼吸リハビリテーションは初期から導入することが必要である。・増悪時には気管支拡張薬、全身的ステロイド、抗菌薬、酸素投与など病態に即した治療を行う。・COPDには多くの併存症(心血管疾患、喘息、骨粗鬆症、抑うつなど)がみられ、併存症を伴うCOPDではいずれの病像も悪化させるので早期診断、治療管理は不可欠である。・喘息病態を合併しているCOPDでは、喘息治療を優先する。
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