特集 喘息とCOPD
併存疾患
喘息・COPDと心不全
畑地 治
1
1松阪市民病院呼吸器内科
キーワード:
閉塞性肺疾患
,
長時間作用型気管支拡張薬
,
心不全
Keyword:
閉塞性肺疾患
,
長時間作用型気管支拡張薬
,
心不全
pp.1393-1395
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1393
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Summary
▪閉塞性肺疾患,とくに慢性閉塞性肺疾患(COPD)においては心疾患をマネージメントすることが大切である.
▪COPD患者における長時間作用型気管支拡張薬の使用は,前向き臨床試験において,長時間作用性β刺激薬(LABA),長時間作用性抗コリン薬(LAMA)ともに心血管イベントを増加させなかった.
▪実臨床において,COPD患者に気管支拡張薬を使用する際には,とくに使用開始30日以内の心血管イベント発生に注意する必要がある.
▪LAMA/LABAの合剤は,肺過膨張を有するCOPD患者において,左室拡張末期容積および心拍出量により測定される心機能の改善につながった.また,MRI検査によって測定される肺微小血管血流および局所換気を改善した.
© Nankodo Co., Ltd., 2020