今月の主題 内科医が診る睡眠障害
睡眠障害の基本的な診察法―問診と身体診察のポイント
睡眠呼吸障害を訴える患者へのアプローチ
篠邉 龍二郎
1
,
野村 敦彦
1
,
塩見 利明
1
1愛知医科大学病院睡眠医療センター
pp.1261-1264
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102819
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ポイント
●睡眠呼吸障害をもつ患者の主訴は昼間の眠気,中途覚醒が多いが,まったく自覚がなく,周囲の者からの勧めで,しぶしぶ受診する者も多い.
●睡眠呼吸障害は,多様の疾患にからんでいるため,これらの既往歴,治療歴を含めて,問診する必要がある.
●OSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)の診断では顎顔面形態,上気道の所見を確認し,治療選択の参考とする.
●睡眠呼吸障害のリスクとしてメタボリックシンドロームの合併が疑われる場合には,腹囲も計測する必要がある.
●妊娠可能年齢のいびきのある高度肥満の女性では,妊娠によって稀ながら危険な状態が起こりうるため,注意が必要で,厳密な治療が求められる.
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