今月の主題 ウイルス肝炎 実地診療A to Z
C型肝炎診療の実際
抗ウイルス療法の対象となるのは?
平松 直樹
1
,
林 紀夫
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学
pp.898-902
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102736
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ポイント
●高齢者,線維化進展例,ALT持続正常者ならびに合併症を有するC型慢性肝炎症例では,その治療適応の決定に考慮を要する.
●C型急性肝炎では,慢性化の抑止のために抗ウイルス療法の施行が有用である.
●C型肝炎に対する抗ウイルス療法の適応については,“NSE”に沿って考えるのが合理的である.
●肝疾患が予後規定因子であれば,原則として肝炎治療の必要性(Necessity of treatment)が生じる.
●抗ウイルス療法の副作用への対処(Safety of treatment)が可能であると判断でき,患者の承諾が得られれば,治療は可能となる.
●予測される治療効果(Efficacy of treatment)について患者に説明し,承諾が得られれば,実際に治療へと進む.
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