書評
神経救急・集中治療ハンドブック―Critical Care Neurology
日野原 重明
1
1聖路加国際病院
pp.655
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102720
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
『神経救急・集中治療ハンドブック』が医学書院から出版された.本書の監修は,多年にわたり神経学の基礎的研究に従事され,幅広い臨床能力を有し,数多くの神経学の教科書を書かれてきた元東海大学医学部の神経学教授で,現在,国家公務員共済総合連合会立川病院長の篠原幸人先生である.
米国やドイツには救急・集中治療室の患者のなかで,頻度が高く,予後不良な神経疾患患者に絞って診断と治療上の指針を書いたテキストはあるが,日本には,神経学の臨床能力に必ずしも通じない救命救急センターの医師やコメディカルのために,また救急医療を扱う脳外科医や一般内科医または開業医のために,特に神経学の専門知識の下にケアが行えるテキストは残念ながら今日まで出版されなかった.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.