今月の主題 臓器感染と抗菌薬のえらび方
中枢神経系感染と抗菌薬のえらび方
急性髄膜炎と抗菌薬のえらび方
野口 善令
1
1京都大学医学部附属病院総合診療部
pp.296-299
発行日 2003年2月10日
Published Date 2003/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102525
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ポイント
・急性細菌性髄膜炎は,内科的緊急症であり,治療開始の遅れや抗菌薬の選択ミスは予後不良(死亡や重篤な後遺症)につながる.
・疫学的情報とグラム染色の結果から原因菌を推定して,抗菌薬を決定・開始する.
・培養結果に合わせて抗菌薬を変更・調整する.肺炎球菌は,抗菌薬に対する耐性を考慮に入れる.
・殺菌性で,髄液移行が良く,カバーすべき病原菌に対する感受性がある抗菌薬を,血中半減期を考慮して十分量投与する.
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