今月の主題 臓器感染と抗菌薬のえらび方
皮膚・軟部組織・骨感染と抗菌薬のえらび方
ブドウ球菌菌血症と椎骨感染の治療
小林 久里子
1
,
小山 茂
1
1都立広尾病院内科
pp.290-293
発行日 2003年2月10日
Published Date 2003/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102524
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
・ブドウ球菌菌血症の初感染巣は,カテーテルなどの体内異物や重症皮膚感染が多い.
・二次感染巣として代表的なものは,心内膜炎,骨髄炎などである.
・発熱患者で腰痛を伴う場合には椎骨感染の存在を疑う.
・化膿性脊椎炎の画像診断はMRIが有効であり,単純X線より早期診断が可能である.
・治療薬は,黄色ブドウ球菌ならペニシリン系・セフェム系抗菌薬だが,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌には塩酸バンコマイシンが第一選択である.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.