連載 スクラブナース5年生・51
―十年ひと昔(2)―剃毛とガーゼ交換
鈴木 美穂
pp.799
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101559
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ニューヨークの病院のスタッフナースは忙しい。しかし,10年前まで日本で自分がこなしていた業務量に比べると,今は“それなり”に忙しいだけで,なんと怠惰になったものだと自嘲気味になる。日本ではどうしてあんなに忙しかったのだろうか。
まずニューヨークと日本では明らかにマンパワーが違う。“療養上の世話”業務に関していえば,ニューヨークでは看護助手(Nurse Aide, Patient Care Associateなどと呼ばれる)が多く配置されていて(患者と看護助手の比率は日勤で7~10対1,夜勤で15対1程度),最終責任はナースにあるものの,ADL介助は基本的に看護助手の仕事である。その分,全身清拭やシャワー浴,シーツ交換も毎日行なうが,やはりマンパワーは最強の武器である。さらに,バイタルサインのチェックや12誘導心電図,病院によっては末梢血採血も看護助手が行なう。
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