今月の主題 前期高齢者・後期高齢者を診る
予防医療・介護予防のトピックス
高齢者の不眠への新しいアプローチ
田ヶ谷 浩邦
1
,
内山 真
1
1国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部
pp.1736-1738
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102250
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ポイント
・高齢者では不眠の訴えが増加するが,もうろう状態,転倒・骨折が出現しやすいので安易に睡眠薬を投与しない.不眠の原因となる背景疾患,薬剤,環境,習慣の検索・除去を優先する.
・薬物療法を行う場合は,筋弛緩作用,抗コリン作用が弱く,代謝産物が活性をもたない薬剤を最低限の用量から投与する.体内蓄積による転倒を防止するため増量は慎重に行う.
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