今月の主題 高血圧の臨床―焦点の合った個別診療へ向けて
臓器障害の臨床指標のエビデンスとその評価法
脳(脳血管,認知機能,精神心理因子)
小村 江美
1
,
寶學 英隆
1
,
北川 一夫
1
1大阪大学大学院医学系研究科内科学(脳卒中センター)
pp.68-72
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101966
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●脳血管障害は心血管イベントのなかで高血圧の影響が最も大きい臓器障害である.
●高血圧との関連が深いのは,脳出血,ラクナ梗塞,アテローム血栓性脳梗塞である.
●脳卒中の既往のない無症候性脳血管障害でも,認知機能障害やうつ病をきたしうる.
●有効な降圧療法により,脳卒中発症率だけでなく認知機能低下も抑制されうる.
●眼底検査は脳血管病態を簡便に推し量ることのできるきわめて重要な検査である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.