特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
血液検査
凝固・線溶系検査
フィブリノゲン
村上 直己
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
pp.108-109
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101740
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
血管組織が傷害を受けると,血小板による一次止血とともに凝固系が発動される.フィブリノゲンは凝固系の最終段階に関与し,トロンビンの作用を受けてフィブリンとなり,最終的に強固なフィブリン血栓を形成する中心となる(図1).
フィブリノゲンは肝臓で産生されるため,さまざまな肝障害による産生低下により低値をとる.
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