特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
血液検査
血球検査
血小板数
清水 長子
1
,
川合 陽子
2
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
2国際医療福祉大学臨床医学研究センター
pp.82-85
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101732
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
血小板の産生は骨髄の多能性幹細胞に始まり,単能性幹細胞に分化後,巨核球系前駆細胞,巨核芽球,前巨核球,巨核球を経て行われる.血小板は骨髄中で巨核球の細胞質の一部が分離して形成され,血小板に細分化され遊離すると考えられており,循環血中の寿命は7~10日間で,通常,体内の血小板の約2/3は血中にあり,約1/3が脾臓にプールされている.
1. 血小板産生の調節
骨髄幹細胞から巨核球の分化・成熟を経て血小板が産生されるためには,巨核球コロニー刺激因子(megakaryocyte colony stimulating factor:Meg-CSF)と巨核球増幅因子(megakaryocyte colony potentiator:Meg-POT)の両方が必要である.
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