演習・小児外来
〔Case4〕 浮腫・尿量減少を認めた7歳男児
高橋 英彦
1
1神奈川県立こども医療センター感染免疫科
pp.1235-1237
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100896
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症 例:7歳男児.
主 訴:浮腫,尿量減少.
既往歴:これまで尿異常を指摘されたり肉眼的血尿がみられたことはない.
家族歴:下痢・扁桃炎・腎疾患・難聴のある者はいない.
現病歴:咽頭痛が2~3日あり,その2週間後に眼瞼浮腫が出現,3kgの体重増加があった.翌日元気がなくなり,翌々日尿の色が濃く1日に500ml程度しか出なかったため近医を受診.蛋白尿・血尿を指摘され,当院を紹介された.薬剤は使用されておらず,筋肉痛・関節痛・排尿痛・頻尿もみられない.
現 症:血圧は120/76mmHg,眼瞼・下肢に浮腫あり,顔面に紅斑はなく,心雑音・肝腫大は認めない.
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