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飛田(司会) 内科グランドカンファレンスを始めます.症例のプレゼンテーションをお願いいたします.
症例提示
冨本(担当医) 症例は53歳女性.主訴は腰痛.プロフィールは主婦で,事務系のパートをされており,趣味はテニスです.
既往歴,現病歴などを以下に示します.
既往歴:34歳時虫垂炎,43歳時貧血(特に治療,精査を受けていない).
現病歴:2003年7月頃より特に誘因なく腰部の違和感が出現し,徐々に腰痛がひどくなったため,近医を受診.腰部単純X線写真では,特に異常所見は認められず,慢性腰痛の診断でNSAIDsを処方,経過観察.しかし腰痛は増悪,8月中旬には疼痛で動けないほどになり,他院近医を受診したが,やはり異常は指摘されず.さらに他院総合病院整形外科を受診,MRIを施行したが,特に異常は認められず.4軒目の医院では,腰部に局所麻酔薬を局注され,経過観察.やはり腰痛は改善せず.11月13日頃より,進行する歩行困難と両下肢の異常知覚も認めるようになり,11月17日当院整形外科を受診.血液所見にて異常を認めたため,11月20日,血液内科を紹介受診,翌日入院となった.
入院時身体所見:身長157cm,体重45.7kg,一般状態;体動時には腰痛のため苦悶様.意識清明.血圧126/76mmHg,脈拍88/分,体温37.1℃,呼吸数16/分,眼瞼結膜に貧血を認める.眼球結膜に黄疸なし.瞳孔は正円同大で対光反射迅速.咽頭発赤なし.頸部リンパ節腫脹なし.肺音;両肺清明.心音;整・LevineII/VI度の収縮期心雑音あり.過剰心音聴取せず.腹部;平坦,軟.肝脾触知せず.腸音亢進.背柱肋骨角部叩打痛あり.下腿浮腫を認めず.直腸指診にて痔核・圧痛なく,Douglas窩に異常なし,トーヌス良好.
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