聖路加国際病院内科グランドカンファレンス(8)
意識障害をきたし,ショック状態で搬送された75歳女性
岡田 定
2
,
飛田 拓哉
1
,
児玉 知之
1
,
綾部 健吾
1
,
山本 博之
1
,
岡島 由佳
1
,
鈴木 高祐
1
,
藤原 美恵子
1
,
不破 相勲
3
,
林田 憲明
4
,
小松 康宏
5
,
蝶名林 直彦
6
,
橋本 明美
7
,
古川 恵一
8
,
中村 匡宏
8
,
横田 恭子
8
,
西村 直樹
6
,
内山 伸
6
1聖路加国際病院内科
2聖路加国際病院(血液)
3聖路加国際病院(放射線)
4聖路加国際病院(循環器)
5聖路加国際病院(腎臓)
6聖路加国際病院(呼吸器)
7聖路加国際病院(消化器)
8聖路加国際病院(感染症)
pp.2109-2121
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101261
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岡田(総合司会,以下総司会) それでは本日のグランドカンファレンスを始めます.症例のプレゼンテーションを,担当の児玉先生,よろしくお願いいたします.
症例提示
児玉(担当医) 患者さんのプロフィールは75歳女性,専業主婦です.脳梗塞で左半身不随の夫の介護をしておられます.息子さんとともに3人暮らしの方です.主訴は意識障害です.
現病歴:今まであまり医療機関を受診したことはなく,2003年12月頃より,体の節々の痛みが続いたが,放置していた.2004年2月初旬頃に微熱,咳き込みが1週間ほど続いたが,すぐに軽快した.2004年3月下旬頃より時折だるいと訴えるようになり,2004年3月26日頃から歩けなくなり寝たきりになった.息子,夫が自宅で看病していたが,4月3日夕方頃より意識障害が出現,呼びかけにも反応不良となったため,4月4日(日曜日)未明,救急車にて当院搬送受診となった.
既往歴:50年前に帝王切開.以後時期不明だが,子宮摘除. 医療機関の定期的な受診はなかったもよう.
家族歴:特記すべき事項はなし.
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