カラーグラフ 足で診る糖尿病(10)【最終回】
足切断後の変形と足の新たな病変
新城 孝道
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
pp.1744-1745
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101139
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糖尿病足病変で壊疽に至ると切断術が必要となる.切断レベルは病変の程度,背景因子の存在などを考慮し決定される.足切断は創部の閉鎖で治癒とされ,社会生活に復帰できる.高齢者は下肢骨格系異常が高度であると,立位および歩行困難な例が問題となる.座位と臥位での生活が多くなり,褥瘡形成が問題となる.褥瘡は踵,下腿,大腿背部,骨盤および背部に形成される.踵の褥瘡は糖尿病患者では多く,「diabetic heel」と称されるほど高頻度にみられる.
立位および歩行が可能な患者の問題点は次の通りである.
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