今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー
〈胆囊・胆道系〉
胆囊腺筋腫症
白川 崇子
1
,
宮本 幸夫
2
,
福田 国彦
2
1東京慈恵会医科大学附属第三病院画像診断部
2東京慈恵会医科大学放射線医学
pp.229
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100939
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胆囊腺筋腫症 (adenomyomatosis)とは,胆囊上皮と筋層の過形成,および胆囊壁内に胆囊粘膜が嵌入し,洞状をなす,いわゆるRokitansky-Aschoff sinus(RAS)を伴う疾患概念である.RASとは,胆囊内圧の増大に伴い,胆囊粘膜上皮が軟膜固有層,筋層へ嵌入した憩室状の深いくぼみである.
組織学的にはRASの集簇と拡張,腺管周囲の線維組織や平滑筋細胞の増生を認める.
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