今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
症候からのアプローチ
下腹部腫瘤(女性)
佐久間 亨
1
1東京慈恵会医科大学放射線医学
pp.196
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100914
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骨盤内臓器の評価には膀胱充満下での検査が必要であり,検査1時間前に1~1.5lの水分を摂取し,尿を溜めておくことが必要である.特に妊娠可能年齢であれば,妊娠の可能性,月経痛の有無などを確認する.
最初に子宮の腫大の有無を確認し,その内部の内膜を同定する.内膜が正常あるいは圧排,変位のみで,子宮体部が腫大している場合には,形状が比較的保たれていれば子宮腺筋症を挙げ,結節状の腫大の場合には子宮筋腫を挙げる.時に重複子宮,双角子宮あるいは後屈子宮が腫瘤状を呈する場合があり注意を要する.
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