外来で見逃された症例―あなたの診断は?・35
下腹部に短時間の激痛をきたした女性
稲垣 良子
1
,
馬杉 綾子
1
,
生坂 政臣
1
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.685,768
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903307
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症例:19歳,女性.早朝排尿時に下腹部に突然の激痛を生じ,トイレの便器に坐ったまま意識を失っているところを家人に発見され,救急車で外来を受診した.既往歴,家族歴に特記事項なし.予定月経1週前.来院時,意識は清明で,血圧120/60mmHg,脈拍56回/分・整,体温36.8℃.身体診察上,下腹部を中心とした軽度の圧痛を認めるほかは正常であった.一般血液・生化学検査でも異常を認めない.妊娠反応陰性.持続する下腹部の鈍痛に対して施行した腹部超音波検査所見を示す(図1).
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