今月の主題 血栓症の予防と治療
血栓症を治療する―エビデンスを活かしたアプローチ
【疾患別にみた血栓症の治療と予防】
生活習慣病にアスピリンは必須薬か
西村 重敬
1
1埼玉医科大学循環器内科
pp.1011-1013
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100848
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ポイント
心血管事故率が約1.5%以上/年の例では,75,100mgの少量のアスピリン投与で,非致死的心筋梗塞,非致死的脳卒中発症率および心血管死亡率の減少効果が得られる.
アスピリンの重大な副作用は,出血であり,量が増すと出血性合併症が増加する傾向がある.低用量の腸溶剤を投与しても,出血の副作用の危険性は避けられない.
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