今月の主題 アレルギー疾患診療の実際
治療の実際
アスピリン喘息
末次 勘
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1藤田学園保健衛生大学医学部・内科
pp.326-327
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900731
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アスピリン喘息は,さまざまな単純化学物質で発作が誘発される特異な喘息である.とくにアスピリン様の薬効を示す酸性非ステロイド性消炎薬(酸性NSAID)はすべて強い発作を誘発し,しばしば意識障害を伴う激烈な発作をもたらし,死亡例も報告されている.重症難治例化しやすいが,的確に診断することさえできれば,徹底的な誘発物質の除外療法を施すことによって比較的コントロールの容易な症例が多い喘息でもある.
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