今月の主題 内科コモンプロブレム
腰痛
紺野 愼一
1
1福島県立医科大学医学部整形外科
pp.665-669
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100771
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ポイント
腰痛は明らかな原因がなくとも起こりうる.これを非特異的腰痛といい,腰痛全体の70%を占める.非特異的腰痛の90%は6週以内に自然治癒する.
重篤な脊椎病変の可能性はないかを鑑別するのが重要である.
画像上の異常所見のみで,それが症状の原因疾患であると断定することはできない.
膀胱機能障害やサドル麻痺を伴う下肢筋力の低下は馬尾障害の徴候であり,放置すると非可逆的な重症神経障害をきたす.
腰痛の程度や腰痛によるQOL低下は,心理社会的要因と深く関連している.
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